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食物アレルギーのはなし

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みなさん食物アレルギーはありますか?

 

私は27歳頃にカニアレルギーを発症しました。

また現在2才の娘は、生後6ヶ月の時に乳アレルギー、9ヶ月で卵(卵白)のアレルギーがある事がわかりました。

 

 

そもそもアレルギーって?

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アレルギーというのは、細菌やウィルスから身体を守る免疫細胞が、身体に害の無いはずの花粉や食べ物に対しても反応してしまう事で起こります。

 

アレルギーの調べ方

血液検査

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私と娘の場合は血液検査を受けました。

この検査ではクラスが0〜6があり、

0 アレルギー無し
1 可能性あり
2〜6 アレルギー

で、クラスの数値が高いほど、アレルギー物質が入ってしまった時の症状が重いというものでした。

 

大人の食物アレルギー

私の場合(カニアレルギー)

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先に書いた通り、大人になってからカニアレルギーを発症しました。

27歳の時にたまたま受けたアレルギーテストで発覚したのですが、年末はカニを食べまくっていた私は大ショック😭

まぁ確かにカニを食べた後はお腹を壊すなぁと思ってました😇←

今後は絶対食べないでくださいと医師に言われました。。泣

 

なんでカニのアレルギーになったのか?

どうやら最近の研究では、皮膚から入った食品のタンパク質がアレルギーを起こす説が有力なようです。

私は、肌荒れやアカギレを起こした手でカニを触ってアレルギーになった可能性が高いわけです😭

 

大人のアレルギーはなおりにくい

アレルギーが分かった時に医師から言われたのは、大人になってからのアレルギーはなおらない場合が多いという事でした。

まぁカニ食わなくても生きてけるし問題ない😆って楽観的に生きてます。

 

はしか感染で免疫システム「リセット」!?

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昨年末、はしかウイルスが身体の病原体に関する記憶を消してしまうという衝撃的なニュースを目にしました。

せっかく予防接種などで獲得した抗体をリセットされるのは怖い。。

でもアレルギーも抗体なので、研究が進んでアレルギー抗体だけを消すという治療法も生まれる可能性があるんじゃないかという記事を目にしました。

いつかカニを食べられる日が来たらいいなぁ✨

 

乳幼児の食物アレルギー

娘の場合(乳&卵アレルギー)

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娘の乳アレルギーは生後6ヶ月の時。

ヨーグルトを食べて蕁麻疹が顔に出ました。

蕁麻疹は近所の小児科でもらった抗アレルギー薬ですぐになおり、その後は乳製品を除去していました。

 

卵アレルギーは生後9ヶ月の時。

全身に蕁麻疹が広がり、抗アレルギー薬を飲んでもなおらなかった為、総合医療センターに1日入院し点滴薬での治療となりました。

この時、卵黄1個は食べられており、固茹での卵白も少しずつ食べさせ始めた頃の事でした。

 

入院中にアレルギーテストを受け、卵と乳がクラス3のアレルギーであるとわかりました。

 

乳幼児のアレルギーはなおる可能性大

先に言うと、娘は2歳現在、卵も乳製品もほぼ普通に食べられるようになりました!

なぜ「ほぼ」かと言うと、ヨーグルトやチーズといった発酵食品だけで、生乳は摂取していないからです。

 

食物経口負荷試験からの経口免疫療法

どうして食べられるようになったのか?

食物経口負荷試験というのは、アレルギーのある食品を医師の管理下で食べてみて、アレルギー反応が出ないかを確認する試験です。

娘が問題なく食べられた量はヨーグルトをティースプーン1/3程度でした。

 

そして経口免疫療法をスタート。

経口免疫療法は、負荷試験でクリアした量の食品を食べて、少しずつ食べる量を増やしていきます。

ただしこの方法、まだ研究段階で、日本小児アレルギー学会のガイドラインでは推奨されていません。

治療 : 食物アレルギー診療ガイドライン2016 ダイジェスト版

 

卵アレルギー(完治)

先に食べられるようになった卵は、2~3日に1回、固ゆでした卵白をみじん切りして、ティースプーン半分からスタート。

ポイントは下記の3点。

  • ・同量を3回クリア→スプーン1/4ほど増やす
  • ・風邪や体調が悪そうな時は絶対食べさない
  • ・体調回復したら食べられる量の半分からスタート

こうして生後9ヶ月から始め、1歳半で卵1個を食べられるようになりました。

 

乳アレルギー(発酵食品のみOK)

乳製品は卵より少量で蕁麻疹が出やすかった為、週1回牛乳3mlからスタート。

3週間後に4mlを飲ませて、蕁麻疹が💦

アナフィラキシーが怖くて進められず、1歳になった時にやっと5ml飲めるようになりました。

そんな状況で、医師からヨーグルトやチーズを試してみたら?と言われ、1歳からヨーグルトをティースプーン半分からスタート。

牛乳を出すと嫌そうにしていた娘も、なぜかヨーグルトは欲しがり、卵と同様に量を増やせて、4ヶ月ほどでヨーグルト45g(プチダノン1パック)を食べられるようになりました✨

 

急速経口免疫療法と少量維持療法

2017年に、乳アレルギーを急速経口免疫療法で治療中だった子供が牛乳を飲んで一時心肺停止、その後に低酸素性脳症となる事案がありました。

 

急速経口免疫療法というのは、アレルギーのある食べ物を毎日量を増やして摂取し続ける「見せかけのちから」がついて、最終的に耐性ができるという治療法です。

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国立成育医療研究センターHPより

でも、この方法は「本当のちから」を超えた量を摂取しているので、体調によってガクンと許容量が下がっている事に気づかず摂取し、危険な状態になってしまう事もあるようです。

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国立成育医療研究センターHPより

なので、2020年1月現在の治療としては安全な量を維持して食べ続け、本当のちから以上は絶対に食べないというものになっているようです。

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国立成育医療研究センターHPより

※国立成育医療センターの図解を引用させていただきました。

 

まとめ

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最近ではアレルギーを持つ人が増えて、理解されるようになってきました。

ただ研究途中の分野も多く、治療法も日々更新されています。

 

娘の場合、急速経口免疫療法と少量維持療法の中間のような治療をしていました。

2歳になったので、またアレルギーテストと負荷テストを受けさせようと思っていますが、今後の治療は許容量以内の量を増やさずに維持していこうと決めています。

 

子供の食物アレルギーで悩んだ時期もありますが、今は楽しく食べるというのが一番で、リスクのある治療をしてまで食べれるようになる事に意味はないと考えています。

 

以上、食物アレルギーのはなしでした😊💡